飲食店や小売店など店舗を出店する際、出店場所がとても重要な要素です。
必ずしも「路面店が良い」というわけではなく、ショッピングセンターや駅ビルなど老若男女問わずいろんな人が訪れる商業施設は路面店と比べて集客力が高いというメリットがあります。
今回はショッピングモールに出店するメリットやどのようにすれば商業施設への出店ができるかについて詳しく解説します。
・ショッピングモールに出店するメリット
ショッピングモールに来る人は「買い物をする」という目的を持った人たちです。
そのため、ショッピングモールの出店には下記のメリットがあります。
①集客力が高い
ショッピングモールに出店する最大のメリットは集客力です。
駅直結や駐車場が広いなどアクセスが良く、休日には県外から訪れる人もいます。
一日居ても飽きないのでお客様の滞在時間が長いという利点もあります。
また、購買意欲が高いお客様が集まっているのでお財布の紐を緩めている人が多く、販売しやすい傾向にあります。
②宣伝広告費を最小限に抑えられる
多くのショッピングモールでは、テナントの宣伝を公式サイトや折り込みチラシ、SNSなどを使って打ち出しています。
プロモーション活動を商業施設側が行ってくれるので、出店する側はお金をかけずに集客することができます。
③天候に左右されにくい
路面店は悪天候の日だと極端に客足が落ちてしまいますが、ショッピングモールは駅直結や屋内駐車場など雨に濡れることなく足を運べるため、天候の影響を受けにくいです。
むしろ悪天候の日は、屋外で出来ることの選択肢が少なく、ショッピングモールに足を運ぶ家族連れが多くいます。
④商業施設への出店がお店の実績になる
知名度が高い商業施設は出店の倍率が高く、運営側の審査を受ける必要があります。
そのため「出店した」ということが実績となり今後の店舗展開において有利になります。
・ショッピングモールに出店する際の注意点
メリットがある一方で、注意するべき点もあります。
トラブルを防ぐためにも下記の注意点があることを覚えておきましょう。
①テナント料が発生する
ショッピングモールに出店すると毎月テナント料を支払う必要があります。
言わば家賃のようなものです。
家賃と違うのは毎月一定金額ではなく、売上歩合方式が一般的でお店の当月の売上に応じて料金が決まります。
売上が多いほどテナント料は高く、売上が少ないときは低いというように連動しています。
この方式のデメリットは、毎月の経営計画を立てることが難しい点です。
ショッピングモールに出店する際は、あらかじめ余裕ある収支計画を立てておくと安心でしょう。
②売上金の入金にタイムラグがある
売上は施設側が集計し、翌日に入金されるため売上金を受け取るまでに約1ヵ月のタイムラグが発生します。
そのため場合によっては、人件費や仕入れ費など資金繰りが難しくなる月が出てくる可能性があります。
ですが、施設側が売上を集計してくれるぶん、店舗側で売上台帳を管理する手間が省けるので店舗運営に集中できるメリットもあります。
③施設のコンセプトに合わせる必要がある
多くのショッピングモールでは、ターゲット層やトレンドに合わせてコンセプトを定めています。
施設全体のイメージを崩さないためにも、施設側から品揃えや価格帯、店舗デザインなど指示をされることがあるので路面店よりも自由度が低いです。
ショッピングモールのリニューアルやコンセプトが変わると、それに合わせて変更しなければいけないため、コストや時間がかかる可能性があります。
・ショッピングモールに出店する方法
路面店は街の不動産屋を介して契約することが一般的ですが、商業施設の場合はテナントの空き状況を見て、直接ショッピングモールに問い合わせをするか本社にコンタクトを取ります。
出店申込をしたら審査が行われて、審査に通ると出店が許可されオープンに向けて進めていく流れです。
近年は、他店舗と差別化をとるために個人店や小規模店舗もショッピングモールに出店しやすくなっています。
テナント募集があればすぐに埋まってしまう場合があるので、情報を逃さないように常にアンテナを張っておきましょう。
・テナント募集しているショッピングモールを2店舗紹介!
下記の2店舗は株式会社ビジョナリーという不動産賃貸会社が管理しているショッピングモールです。
参考にしてみてください!
【ビル名】:前橋リリカ
【用途】:ショッピングセンター
【所在】:群馬県前橋市国領町2-14-1
【主なテナント様】:ブックオフ、生鮮市場TOP
前橋リリカは、地域の方々に喜んでもらえるような魅力ある品揃えと個性的なサービスを集積した、地域密着型のショッピングセンターです。
生鮮・精肉・青果・惣菜といった生鮮食品をメインに取り扱う生鮮市場や大人カジュアルなファッショブランド、個別指導塾などジャンル問わず幅広い店舗が入っています。
駐車場は終日無料、駐車台数は1,000台と足を運びやすいのもポイントです。
テナントの申込はこちら
【ビル名】:今治ワールドプラザ【用途】:ショッピングセンター【所在】:今治市東村1-14-2【主なテナント様】:ザ・ビッグ、コーナン、ドン・キホーテ愛媛県今治市にある今治ワールドプラザ。
買えば買うほど安さを実感できるスーパーマーケット「ザ・ビック」や激安・おもしろ商品が盛りだくさんのディスカウントストア「ドン・キホーテ」など日用品が揃う店舗から、ファッション、飲食店など何でも揃っている複合施設です。
家族で楽しめるイベントを定期的に開催しており週末には賑わいをみせています。
テナントの申込はこちら
・株式会社ビジョナリーの会社概要
前橋リリカと今治ワールドプラザを管理しているのは、
株式会社ビジョナリーです。
マンションやオフィスビル、ショッピングセンターなど様々な施設を東京・埼玉・群馬・神奈川を中心に所有しています。
株式会社ビジョナリーは
ビジュアルビジョングループのひとつで、不動産という安定した資産でグループの経営基盤と企業永続の地盤を構築しています。
ただ貸すだけではなく、「心地良い」空間が提供できるよう、管理業務にも力を入れており日々の清掃から最新の設備設置までトータルサポートをしてくれます。
株式会社ビジョナリーでは、前橋リリカや今治ワールドプラザ以外にも、札幌、埼玉、東京などでテナント募集をしている物件があるので、気になる人はチェックしてみてください。
・まとめ
今回はショッピングモールに出店するメリットやショッピングモールに出店する方法など紹介しました。
ショッピングモールに出店すると、ある程度集客が保証されるため路面店よりも倒産のリスクを抑えることができると思います。
テナント料がかかることやお店づくりの自由度が低いことなど注意点を頭に入れたうえで、最適な出店場所を選んでみましょう。