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蜂谷工業の目指すZEBとは。ゼロエネルギービル普及への挑戦

お久しぶりです。
4月になり暖かくなったと思えば寒くなったりの繰り返しですね。
気候変動の影響をひしひしと感じるこの頃です…。

さて、なにかと省エネが叫ばれる世の中ですが、みなさんはZEBと呼ばれる建物についてご存知でしょうか?
これからの時代、ZEB建物の需要はどんどん伸びていくこと間違いなしなので、ぜひ一緒に学びましょう。

ZEB建物の普及を目指す会社、蜂谷工業株式会社についても、ご紹介します。 

エネルギー消費実質ゼロの建物 ZEB(ゼブ)とは?

地球の温度上昇は、大雨、洪水、干ばつ、山火事などの被害を引き起こし、特に「グローバルサウス」と呼ばれる温暖地域の新興国や発展途上国に大きな影響を与えています。一方で、温暖化ガスを大量に排出する先進国の豊かさが増していく現状は、この問題の複雑性を示しています。
地球温暖化は「燃え盛る火事」に例えられることがあります。もし目の前に火事が起きれば、私たちは一生懸命に消火活動に取り組むでしょう。しかし地球温暖化は地球規模で広範囲かつ長期にわたるため、見えにくい問題となっています。しかし、大雨などの被害や貧富の格差の拡大は、私たちが直面している問題です。温暖化ガスの削減は火事と同じく、今すぐに対応しなければならない問題です。
この問題に取り組む一つの方法として、建設業界ではZEB(ゼブ/ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)が注目されています。
ZEB建物とは、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。
建物の中では人が活動しているため、エネルギー消費量を完全にゼロにすることはできませんが、省エネによって使うエネルギーをへらし、創エネによって使う分のエネルギーをつくることで、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることができます。

ZEB建物は環境に優しい以外にも、光熱費の削減もできたり、不動産としての価値も上がるなど我々人間にとっても様々なメリットが生じます。
これからの脱炭素社会を生きるにおいて欠かせない取り組みなんです。

ZEBに取り組む会社:蜂谷工業とは?

そんなZEB建物の普及に積極的に動いている会社があります。

岡山県にある蜂谷工業株式会社は1917年(大正6年)創業の老舗建築会社で、広島にも支店があるそうです。
蜂谷工業では、2050年までに受注する設計・コンサルティング業務の50%以上をZEBとすることを目標としているのだとか!
とても歴史のある会社ですが、やっていることは最先端で、長く続く企業は違うなと思わされますね。

さらに、蜂谷工業は8年連続で健康経営優良法人に認定されており、社員の働く環境を整えることにも注力しているとのこと。
お客さんに配慮する会社は当たり前でも、社員の労働環境を本気で考えている会社は珍しいのが現状です。
こうした認定があると取引先の方も安心して仕事をお願いできるのではないでしょうか。

蜂谷工業の目指すZEB

私達蜂谷工業が目指すZEBの姿は『身近なZEB』
コストのことも考え、建物の配置、方向を決定し、断熱仕様、省エネ機器はできるだけ一般的なものを工夫して使う事で誰もが取り組めるZEB建物の普及を目指します。
引用:蜂谷のZEB

新しい単語を聞くと抵抗感を抱き、よく分からないことは避けておこうとするのが人間ですよね…

そうした場合にも対応できるよう、蜂谷工業では専門的知識をもったZEBプランナーが相談・支援・取り組みの公表といった役割でサポートしてくれます。

前述したようにZEB建物には光熱費の削減などのメリットがあるため、建物の運用にかかるエネルギーコストを抑えることができたり、ZEB建物自体に“新しい”“省エネ”“環境に優しい”などの価値が生まれるため、地球温暖化に取り組んでいるというプラスのイメージから様々な評価を受けることができます。
ですが、新しい建物を作るとなるとどうしても高性能な機器などを導入する必要も出てくるため、その分のコストがかさむ場合が多いです。
ただし、蜂谷工業ではそうしたコストの負担ができるだけかからないように、建設的工夫で対応できるようにしているのだそう。
初期費用は安いに越したことはないですから、蜂谷工業の取り組みはかなり良心的であると言えます。

ZEB化で削減できるエネルギー

建物をZEB化する際に削減できるエネルギーはこんなにあります。
・エレベーターや階段昇降機のような、人/荷物を移動させる装置
・社員が使用したり、飲食店が使う給湯
・あらゆる箇所にある照明
・換気/空調
電気やガスは人間活動になくてはならないものですが、これらのエネルギー消費量を“我慢して減らす”のではなく、建物自らでエネルギーを生み出せるようにしたり、消費量が従来より抑えられたシステムを導入するなどして、できるだけ環境にいいかたちで利用しつづけられるようにしていくというわけです。
それが結果的に後々の出費を抑えることにつながれば、地球にも人間にもwin-winなのでメリットしか感じないですよね。

ZEBは災害時に強い!

また、ZEBは建物自体でエネルギーを作ることができるため、災害時にも発電ができるのが大きな特徴です。
非常時に外部からのエネルギー供給が断たれていても、独立した状態で稼働することが可能なので、発電した電気の一部を電子機器に利用出来たり、照明をつけたりすることができるのです。
そのため、避難場所になりうる建物やエネルギーが遮断されると困る場所こそ、ZEB化の必要性が高いのです。

実際、環境省は公共性の高い業務用施設の脱炭素化とZEB化を目指すように言っています。
日本は災害大国ですから、これから公共施設がZEBであることが当たり前になる日もそう遠くなさそうですね!

ZEBは投資でも注目されている!

先ほど、ZEBは不動産としての価値も上がると述べましたが、これはもちろん投資の分野においても注目を浴び始めています。

海外ではもはや当たり前になりつつあるESG投資とは、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資のことです。
ESG投資は企業価値の向上を図りつつ、長期的なリスク低減と安定したリターンが期待されるため、投資家や企業の間で注目が集まり、海外の企業は投資家たちからの評価も見据えたうえで企業方針やサービスを整えているところも多いそうです。

今、投資家たちが注目しているのは企業の倫理的・道徳的な姿勢や行い。

環境にいい行いが、投資でも価値を生むというのは本来あるべき姿ですよね!

利益最優先で環境まで破壊する社会の在り方が変わってきている証拠です。

蜂谷工業の施工事例がすごい!

ここで蜂谷工業が手掛けた建物の施工事例を紹介させていただきます。
見るからにおしゃれなこちらの建物はダイヤ工業株式会社の本社。
設立50周年の節目に新築工事を行ったそうです。
こちらは倉敷高等学校の新館。こんな学校に通ってみたかったな。

教会や結婚式場の建設も行っています。

これらの建物はZEBではなく蜂谷工業の過去施工事例の一部ですが、写真を見て分かる通り、高い技術力を持った蜂谷工業が手掛けるZEBは、さらにすごいことになりそうです!!

蜂谷工業でZEBを建てたお客様の声!

実際に株式会社ArTechX.ingという会社が蜂谷工業に新社屋のZEB施工をお願いしたようです。
SDGsが席巻する中、西日本豪雨の経験もあり、ZEBに取り組まない理由はなかったうえ、
蜂谷工業のプレゼンで提案されたイメージデザインが洗練されていてよかったとのこと。
実際に導入してみた結果、エネルギーの削減状況などはまだ判断できないが、業務をするにおいての問題は特になし!
株式会社ArTechX.ingはZEBを通じて、環境への配慮と社員の安全を両立させる取り組みを進めているんですね。

完璧なZEBにできなくても○!段階的な種類がある

ZEBに加え、蜂谷工業株式会社の魅力が十分伝わった頃かと思いますが、ZEBには他にも段階的な定義があるので、そちらも紹介したいと思います。 引用:ZEBの定義

ZEBが年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物であるのに対し、
Nearly ZEBは“ZEBに限りなく近い建築物”ということで、ZEB Readyの要件を満たしつつ、再生可能エネルギーで年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた建築物のこと、

ZEB ReadyはZEBを見据えた先進建築物として省エネルギー設備を備えた建築物、

ZEB OrientedはZEB Readyを見据えた建築物として、外皮の高性能化及び高効率な省エネルギー設備に加え、さらなる省エネルギーの実現に向けた措置を講じた建築物という定義があります。
いきなりZEBは無理だよ!という場合でも、出来る限りZEBに近づける・ZEBを見据えたつくりを目指すことで、エネルギー自立率の向上が見込め、気候変動の加速を食い止めることができると予測されています。

ちなみに、私たち自身が実際に住めるような一般住居でZEBのような環境に配慮した建物の場合は、ビルではなく家になるためZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)になります。
確かに賃貸物件を探す際にZEHという表記があるマンションを見かけたことがありました。

個人で気候変動対策のためにできるとしたら、ZEH建物を借りるとかでしょうか。
戸建てならソーラーパネルをつけてオール電化にするなどもできそうですね。
皆それぞれ、可能な範囲で省エネを目指していきましょう!
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