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自分の思ったこと、感じたことを書いていきます。
紫陽花の色は土の酸性度(pH)で変わる?

沖縄・奄美・九州南部・四国が梅雨入りして、関東もそろそろといったところですね。
梅雨入り前に連日夏日が続いていて、梅雨より先に夏が来たという印象もありますが……

さて、梅雨の代名詞ともいえる「紫陽花」。
青やピンク、紫とさまざまな色があります。
この色の違い、土に含まれる酸性度(pH)が要因といわれていますが、先日同じ場所に植えてあるのに色の違う紫陽花を見かけました。
紫陽花の色は土の酸性度(ph)で変わる?

今回は紫陽花の色について、書いてみようと思います。

紫陽花の色は何色あるのか?

まずは紫陽花の色の種類について、調べてみました。
代表的な色以外にも、次のような色があるようです。

  • ピンク
青やピンク、紫の紫陽花はよく見かけますよね、名前にも「紫」が入ってますし。
でも赤や緑もあるとは知りませんでした……。

紫陽花の色は土の酸性度(pH)が関係してるのか?

紫陽花の色は土の酸性度(ph)で変わる?

奥から白・紫・青と同じ土壌でも色が違う紫陽花。
紫陽花に含まれるアントシアニン色素の一種であるデルフィニジンとアルミニウムイオンの化学反応により、色が変化するそうです。

ちなみに紫陽花の場合はリトマス試験紙とは真逆で、酸性なら青に、アルカリ性なら赤に変わっていくのだとか。
つまり、土の酸性度(pH)が酸性だと青に変化し、アルカリ性だと赤になります。

土の酸性度(pH)で色が変わるなら、この紫陽花は同じ色のはずです。
しかし、実際には同じ土壌・同じ株でも違う色でした。
どうしてなんでしょうか?

それはこういうことでした。
同じ株でも部分によって花の色が違うのは、根から送られてくるアルミニウムの分布量に差があるためであろう。
アジサイの複雑多彩な色変化 -アジサイや化学で決まる色模様-|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭> より引用

なるほど、送られてくる量が異なる場合は同じ株でも花の色が変わるんですね。
さらにこんなことも書いてありました。
また、花色は開花から日が経つに従って徐々に変化する。最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色を帯びているが、それが分解されていくとともにアントシアニンや補助色素が生合成され、赤や青に色づいていく。さらに日が経つと有機酸が蓄積されていくため、青色の花も赤味を帯びるようになる。これは花の老化によるものであり、土壌の変化とは関係ない。
アジサイの複雑多彩な色変化 -アジサイや化学で決まる色模様-|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭> より引用

花も衰えて色が変わるということを初めて知りました。

品種でも紫陽花の色は異なる

紫陽花の品種はかなり数多くあり、色が変化しないものもあるようです。
赤で代表的な品種が「パリジェンヌ」というもの。
鮮やかな赤い色で、とてもきれいです。

また、緑で代表的な紫陽花は「ライムライト」という品種。
花のつき方が手まり状ではなく、ピラミッド状に咲くのが特徴です。

紫陽花は色の変化が楽しい花

土の酸性度(pH)だけでなく、花の咲き始めから終わりまで色の変化が楽しめる紫陽花。
これからの季節、いろいろなところで見かけるでしょう。

今年はこのご時世なので紫陽花で有名な鎌倉まで観に行く人は少ないと思いますが、いつか鎌倉の紫陽花も愛でてみたいものです。

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